v2.1.139 が昨日(5/11)リリースされ、Agent View という大きな機能が Research Preview として公開された。複数セッションを並走させる「マルチエージェント開発」を本格的にサポートするための管理ダッシュボードだ。それに合わせて /goal コマンドも追加され、Claude が条件を達成するまで自律的に作業を続ける仕組みが整った。
今日はこの v2.1.139 の新機能を中心に、ここ数日の更新(v2.1.133〜v2.1.139)をまとめて紹介する。
1. Agent View(Research Preview)— claude agents でセッション全体を俯瞰
何ができるか
# どこのターミナルからでも開ける
claude agents
Agent View は、現在進行中・入力待ち・完了済みを含むすべての Claude Code セッションを1つのリストで管理するダッシュボード。Research Preview として Pro / Max / Team / Enterprise / Claude API プランで利用可能(v2.1.139 以降)。
┌─ Agent View ─────────────────────────────────────────────────────┐
│ ● needs you [api-refactor] Waiting for file path — 3 min ago │
│ ● needs you [db-migration] Ready to apply changes — 1 min ago│
│ ◌ working [test-suite] Running unit tests... │
│ ✓ done [readme-update] Finished — 12 min ago │
└──────────────────────────────────────────────────────────────────┘
操作方法
| 操作 | キー |
|---|---|
| Agent View を開く | 任意のセッションで ← を押す / claude agents を実行 |
| セッションを選ぶ | ↑↓ キー |
| セッションの状況確認 | Space |
| Agent View から返信 | 返信を入力 → Enter(そのセッションに移動しなくてよい) |
実務での使い方
「API リファクタリング」「テスト修正」「ドキュメント更新」を別々のセッションで並走させ、入力を求めているものだけ Agent View から素早く応答できる。セッションをアタッチして全履歴を読む必要がない分、コンテキストスイッチが大幅に減る。
注意点: バックグラウンドセッションはサブスクリプション消費あり。マシンをスリープすると停止する(クラウド実行ではなくローカル)。
参考: Agent view in Claude Code | Claude Blog / Docs: Manage multiple agents with agent view
2. /goal コマンド — 「条件を満たすまで回し続けろ」
使い方
# 例:CI が緑になるまで自動修正を繰り返す
/goal tests must pass and the CI pipeline must be green
# 例:特定のファイルが生成されるまで
/goal src/api/routes.ts must exist and export a default router
/goal で完了条件を宣言すると、Claude はその条件が満たされるまでターンをまたいで繰り返し作業を続ける。人間が「次どうする?」を毎回指示しなくてよくなる。
Agent View との組み合わせ
複数セッションにそれぞれ /goal を設定 → Agent View で入力待ち状態になったセッションだけに対応する、というフローが想定されている。長時間の自律タスクを並走させるのに向いている。
参考: Claude Code v2.1.139: Agent View, Goal Setting | claude-world.com
3. worktree.baseRef 設定 — ローカルの未プッシュコミットを引き継げるように(v2.1.133)
新しい設定
// settings.json
{
"worktree": {
"baseRef": "head" // "fresh"(デフォルト) or "head"
}
}
| 値 | 挙動 |
|---|---|
fresh(デフォルト) | origin/<default-branch> から分岐(未プッシュコミットは除外) |
head | ローカル HEAD から分岐(未プッシュコミットを引き継ぐ) |
--worktree、EnterWorktree、エージェント分離 worktree すべてに適用される。
使い場面
ローカルでいくつかコミットを積んでから「サブエージェントに別タスクを並走させたい」ときに head にしておくと、未プッシュの変更を前提として作業させられる。デフォルトの fresh はクリーンな base から始めるので、独立したタスクに向いている。
参考: Claude Code Settings - Code Docs
4. sandbox.bwrapPath / sandbox.socatPath — Linux/WSL でカスタムパス指定(v2.1.133)
// /etc/claude-code/managed-settings.json (Linux/WSL 管理者向け)
{
"sandbox": {
"bwrapPath": "/usr/local/bin/bwrap",
"socatPath": "/opt/homebrew/bin/socat"
}
}
bubblewrap(bwrap)と socat が標準パスにない環境(社内コンテナイメージ等)でも、Claude Code のサンドボックス機能を有効にできる。エンタープライズ展開時の設定自由度が増した。
5. CLAUDE_CODE_SESSION_ID が Bash ツールから参照可能に(v2.1.133)
# Bash ツール・フック内で参照できるようになった
echo $CLAUDE_CODE_SESSION_ID # → sess_xxxxxxxx
これまでは session_id はフックの JSON 入力でしか取れなかった。今回から Bash ツールのサブプロセス環境変数としても渡される。
活用例
# セッション別にログファイルを分ける
echo "[$(date)] task done" >> ~/logs/${CLAUDE_CODE_SESSION_ID}.log
# セッション識別子を使ってアーティファクトを保存
cp output.json ~/artifacts/${CLAUDE_CODE_SESSION_ID}-output.json
複数エージェントが並走する Agent View 時代に、どのセッションのログか識別しやすくなるのは地味に重要。
6. MCP OAuth リフレッシュトークン競合の修正
複数の MCP リモートサーバーが同時にリフレッシュトークンを更新しようとすると、トークンが消失してしまうバグが修正された。
Before: 複数 MCP サーバーがある環境で毎日再認証が必要になるケースが発生
After: 並行リフレッシュでもトークンが正しく保存される
また、MCP サーバーが起動時に一時エラーを返した場合、最大3回まで自動リトライするようになった(これまではそのまま切断状態になっていた)。リモート MCP サーバーを活用している人は体感的に接続安定性が上がるはず。
今週のまとめ
| トピック | バージョン | ポイント |
|---|---|---|
| Agent View | v2.1.139 | 全セッションを1画面管理。claude agents で起動 |
| /goal コマンド | v2.1.139 | 完了条件を宣言→条件達成まで自律継続 |
| worktree.baseRef | v2.1.133 | head でローカルの未プッシュコミットを引き継ぐ |
| sandbox パス設定 | v2.1.133 | Linux/WSL でカスタム bwrap/socat パスを指定可能 |
| CLAUDE_CODE_SESSION_ID | v2.1.133 | Bash ツール内で参照可能に |
| MCP OAuth 修正 | 最近 | 複数サーバー並行リフレッシュのバグ修正・3回自動リトライ |
Agent View と /goal の組み合わせで、「複数タスクを並走させて、入力が必要なものだけ対応する」というワークフローが現実的になってきた。次のイベントは Code with Claude London(5/19)。
Sources:
- Agent view in Claude Code | Claude Blog
- Manage multiple agents with agent view - Claude Code Docs
- Claude Code v2.1.139: Agent View, Goal Setting, and Enhanced Workflow Control | claude-world.com
- Changelog - Claude Code Docs
- Claude Code Updates by Anthropic - May 2026 | Releasebot
- Claude Code Changelog: All Release Notes (2026) | claudefa.st
- Releases · anthropics/claude-code | GitHub
- Anthropic adds Agent View to Claude Code CLI interface | testingcatalog.com
- Claude Code Settings - Claude Code Docs
- GIGAZINE: Claude Code agent view feature released, all Claude features on AWS